OPECプラス会合、原油追加減産の見方も サウジ・ロシアに注目
ウィーン=寺西和男
主要産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスは4日、ウィーンで閣僚級会合を開く。4月に一部のメンバー国が減産を決めたばかりだが、世界景気の減速懸念などから原油価格は下落傾向で、サウジアラビアは追加減産の可能性を示唆している。
閣僚級会合を前に、3日から事前会合が開かれた。ロイター通信は2日、複数の関係者の話として、世界の需要全体の約1%にあたる日量100万バレルの追加減産が選択肢の一つとして議論されていると報じた。
ブルームバーグ通信によると、OPECの盟主サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は5月下旬、カタールでのイベントで「(投機筋には)気をつけろとだけ言っておきたい」と述べ、原油価格の下落で利益を得る「空売り」を仕掛ける投機筋に警告。追加減産を示唆したとの受け止めが広がった。
「何らかのアクションありうる」
背景には原油価格の低下があ…