「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」(英国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)で3日、オースティン米国防長官が演説した。「台湾海峡で紛争があれば壊滅的だ」と地域の安定の必要性を訴えた上で「中国が(米中)両軍の危機管理に向けたよりよい仕組みについて、真剣に取り組んでこなかったことを深く懸念する」と述べた。
シンガポールでの今回の会議にあわせて米側が提案した米中国防相会談に応じなかった中国側を改めて批判するものだ。ただ、中国の姿勢が「近く変わることを望む」と期待感もにじませ、対話への意欲を強調した。
英紙フィナンシャル・タイムズは2日、複数の米当局者から提供された情報をもとに、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が5月、秘密裏に中国を訪問していたと報じた。米政権が偶発的な衝突を避けるため、中国側との意思疎通に前向きであることを改めて示す狙いがうかがえる。
オースティン氏は、経済・軍…
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