対北朝鮮「1件の追加決議も採択できない」 韓国国防相が安保理批判

アジア安全保障会議

シンガポール=稲田清英
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 韓国の李鐘燮(イジョンソプ)国防相は3日、シンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」(シャングリラ・ダイアローグ)で演説し、「一部の責任ある国々の反対」によって、国連安全保障理事会北朝鮮の核・ミサイル開発に対して一致した対応を取れないでいる現状を批判した。

 国連安保理常任理事国で、一貫して北朝鮮を擁護している中国とロシアが念頭にあるとみられる。李氏は「一部の責任ある国々の反対により、昨年は北朝鮮による前例のないミサイル挑発にもかかわらず、たった1件の追加的な安保理決議も採択出来なかった」と述べた。

 安保理は2日にも、北朝鮮が5月31日に軍事偵察衛星を打ち上げたことを受けて緊急会合を開いたが、中国とロシアは引き続き北朝鮮を擁護し、今回も一致した意見は出せなかった。

 李氏は3日の演説で、北朝鮮の核・ミサイル開発について「これ以上傍観したり擁護したりすることは、我々が共に守ってきた国際秩序に反することだ」と強調した。そのうえで、北朝鮮が核開発に固執すればさらなる孤立を招くだけだとし、「核の脅威を通じて得る利益よりも、負担の方がはるかに大きい」と北朝鮮が認識するように、国際社会が協調すべきだと訴えた。(シンガポール=稲田清英)

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