インドネシア国防相、「新冷戦」に懸念 米中は「賢明なリーダー」

有料記事アジア安全保障会議

シンガポール=加藤あず佐
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 インドネシアのプラボウォ国防相は3日、シンガポールで開催中の「アジア安全保障会議シャングリラ・ダイアローグ)」(英国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)で登壇し、米中が対立する現状を「新冷戦」と呼び、紛争へとエスカレートすることへの懸念を示した。その上で米中を「賢明なリーダー」と持ち上げ、協調による解決を求めた。

 インドネシアは、グローバルサウスの有力国の一つ。東南アジア諸国連合(ASEAN)でも盟主的な位置づけで、米中両国の間でバランス外交を展開している。

 プラボウォ氏は、韓国の国防相と欧州連合(EU)の高官とともに、「地域の緊張緩和」がテーマのセッションに登壇。直前のセッションでは米国のオースティン国防長官が演説し、中国に対して同盟・友好国と連携を強めて対抗していく姿勢を鮮明にしていた。

 南シナ海では中国の海洋進出…

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