マリノス、今季初3連勝 水沼宏太が狙った「クリアしづらいボール」

藤野隆晃
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 (3日、J1FC東京2―3横浜マ)

 左から右、そして中へ。横浜マの決勝点は、両サイドの選手が相手を揺さぶって生まれた。

 後半44分。左FW宮市亮が上げたクロスが流れ、右FW水沼宏太のもとへ。「クリアしづらいボールを」と中央にパスを送ると、待ち受けていたFWマルコスジュニオールが冷静に流し込み、点の奪い合いを締めくくった。

 この日、横浜マの攻撃を引っ張ったのはサイドの攻撃陣だった。

 試合開始から40秒ほど、先発した右FWヤンマテウスが高精度のクロスを上げ、チーム1点目をアシスト。左FWエウベルは、中のスペースに入り込んだり、縦に突破したりして、決定機を生みだした。

 決勝点に絡んだ宮市と水沼は、いずれも後半途中からの出場だ。水沼は「自分たちが流れを変える、とベンチで話していた。与えられた仕事を全うしないとサッカー選手じゃない」。

 マスカット監督は「一人一人違った強みがある。それぞれの強みを見せてくれたことが結果につながった」と誇る。控え選手も含め、質の高い「両翼」がいることを証明した。

 これで今季初の3連勝。暫定で、首位の神戸と勝ち点33で並んだ。昨季正GKの高丘陽平が開幕直前に移籍したことや、相手のマンツーマン守備に悩む試合もあったが、昨季よりハイペースで勝ち点を積み上げている。両翼の活躍が、前年王者をさらに加速させる。藤野隆晃

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 アンデルソンロペス(マ) 2得点で得点ランキング1位に並ぶ。「得点王争いは僕には関係ない。チームの勝ちのためにベストを尽くすのが一番」

 仲川(東) 昨季まで所属した横浜マと対戦。「前半のうちに追加点が取れていたら。相手になって、強さを改めて感じた」

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