夏山の安全、祈る炎 鳥取・大山「たいまつ行列」が4年ぶり復活
渡辺翔太郎
中国地方最高峰の大山(鳥取県大山町、1729メートル)で3日夜、夏山開きの前夜祭があった。新型コロナウイルスの影響で中止されていた「たいまつ行列」が4年ぶりに復活。暗闇に幻想的な炎の帯が現れた。
午後7時前、大山中腹の下山神社で、登山用具のザイルなどをおはらいして登山者の安全を祈願する神事が行われた。その後、神火を灯(とも)したたいまつを手にした1千人近い観光客らが、隣接する大神山(おおがみやま)神社の神門そばから石畳の参道を1キロあまり練り歩いた。
4日午前には、登山事故がないことを祈願する神事が山頂付近で開かれ、大山の夏山シーズンが始まる。(渡辺翔太郎)