阿賀町職員が公金6600万円を着服 「生活費に使った」自ら申し出
井上充昌
新潟県阿賀町は3日、建設課の職員が約8年にわたり公金計約6600万円を着服していたと発表した。ほかにも着服がないかさらに調査したうえで懲戒処分とする方針で、業務上横領容疑での告訴に向けた検討も進めている。
町によると、職員は建設課で水道事業の会計を1人で担当。水道施設の光熱水費や設備費、人件費などを町の小切手を使って金融機関で支払う際、現金化したうちの一部を着服していた。2015年4月ごろから今年3月にかけて毎月1~3回続けており、1回あたりの金額は約50万~70万円だったという。
本人が自ら5月29日に申告し、今月1日に全額を弁済した。これまでの調査に「生活費に使った」と説明しているという。
神田一秋町長は3日の記者会見で「チェックが甘かったと認識している。職員が長年にわたり不正を繰り返し、誰も気づかなかったことは、町民の信頼を著しく損なう。痛恨の極み」と述べ、謝罪した。(井上充昌)
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