給付金などを受け取る預貯金口座をマイナンバーとひもづける公金受取口座の登録制度で、河野太郎デジタル相は4日、本人ではない家族名義の口座が登録されていることを認めた。給付金などが受け取れない恐れがあるとし、本人名義への再登録を促す考えを示した。
公金受取口座は本人名義と定められているが、家族内で同じ口座を登録している例が多数あることが、朝日新聞の取材で明らかになった。制度の普及を急ぎ、確認作業など運用面での不備があらわになっている。
河野氏は4日のフジテレビの報道番組で「子や夫婦で、1人の口座に何人かをひもづけているケースがありそうだ」と認めた。「これから給付が行われるとき、口座名と本人の名前が違うと振り込まれない」とし、「家族内で口座をまとめている方は、申し訳ないが本人名義の口座につけ直してもらった方がいい」などと述べた。本人名義以外の登録数がどれくらいあるのかは、明らかにしなかった。
家族名義の口座が登録されて…