ガーシー氏を逮捕、俳優ら脅迫の疑い 関係者「自主的な帰国でない」

山口啓太 福冨旅史
【動画】成田空港に到着したガーシー容疑者。その場で逮捕され移送された=竹花徹朗、伊藤進之介撮影
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 動画投稿サイトで著名人らを繰り返し脅迫したなどとして、警視庁は4日、前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)を暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 東谷容疑者は滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)を出国し、4日夕に成田空港に到着。警視庁は3月に逮捕状を取得しており、到着前後に執行された。捜査関係者は「自主的な帰国ではない」としている。

 捜査関係者によると、東谷容疑者は昨年2~8月、動画投稿サイト「ユーチューブ」上で俳優、実業家、デザイナーの3人の名誉を傷つけることをほのめかし、脅迫した疑いがある。デザイナーに対しては、同サイト上で事業活動を終了するよう強要して業務を妨害したなどの疑いも持たれている。

 東谷容疑者は、NHK党(現・政治家女子48党)から立候補した昨年7月の参院選で初当選した。滞在先のドバイから帰国せずに国会欠席を続け、今年3月15日に除名処分を受け、議員資格を失った。

 警視庁は昨年末以降、同容疑者に任意の事情聴取の要請を続けた。同容疑者は応じず、同庁は除名処分翌日の今年3月16日、暴力行為等処罰法違反容疑などで逮捕状を取得。警察庁を通じ国際刑事警察機構に要請し、4月に国際手配された。

 警視庁などは、5月22日以降、捜査員をUAEに派遣し、現地当局に対して送還に向けた働きかけをしていた。(山口啓太、福冨旅史)

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