青森知事選、宮下氏が初当選確実 「県民党」掲げ青森で最年少知事に
青森県知事選が4日投票され、前むつ市長の宮下宗一郎氏(44)が、前青森市長の小野寺晃彦氏(47)、元むつ市議の横垣成年氏(63)、元損害保険会社員の楠田謙信氏(66)の3氏を破り、初当選を確実にした。宮下氏は青森県で史上最年少の知事になる。
今回の選挙は、自民、公明、立憲民主の各党が自主投票を決め、保守分裂の様相を呈したが、党派を超えた支持を集めた宮下氏が、20年ぶりの新顔同士の争いを制した。
宮下氏は3月上旬に市長を辞職。地域や政党にとらわれない「県民党」を掲げて県内全域を回り、対話を重視したスタイルの集会を開いて浸透を図った。
選挙戦では「青森新時代」をつくるとして、子育て費用の無償化などで合計特殊出生率を2に引き上げると主張。高齢者の居場所づくりにも取り組むとし、「青森を大きく変える」と訴えていた。
小野寺氏の支援に、一部の自民国会議員や津軽地方の首長らが回った一方、宮下氏の支援には、下北地方の首長のほか、一部の自民県議や立憲の県議団、各地の地方議員らが「勝手連」的に集まった。(土肥修一)
- 【解説】
青森県知事選については、我々JX通信社でも地元紙の東奥日報社と合同で2月から調査を行ってきたが、最後まで宮下氏優位の状況が変わらないまま「圧勝」する結果となった。 保守分裂の構図の中で張り合った宮下氏と小野寺氏の政策に大きな違いが見ら
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