日韓レーダー照射、事実認定は棚上げで協力優先 4年ぶり防衛相会談

有料記事アジア安全保障会議

シンガポール=田嶋慶彦 稲田清英
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 シンガポールを訪問中の浜田靖一防衛相は4日、韓国の李鐘燮(イジョンソプ)国防相と会談した。韓国海軍の駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題をめぐり、再発防止策を含めた協議を加速することで一致した。韓国はレーダー照射そのものを認めておらず、事実認定は棚上げにし、防衛協力の進展を優先させた。

 日韓関係の改善の流れに伴い、防衛相会談は約3年半ぶりに行われた。北朝鮮による軍事偵察衛星の打ち上げを強く非難し、日韓・日米韓の協力を推進する重要性を確認した。

 2018年に起きたレーダー照射問題についても協議した。日本側は「不測の事態を招きかねない極めて危険な行為」とし、再発防止を求める「最終見解」を公表しているが、韓国側は照射の事実を認めておらず、長く両国の「しこり」となっている。

 両政府によると、この日の会…

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