堺市長選、現職の永藤英機氏が再選確実 財政運営などアピール
任期満了に伴う堺市長選は4日投開票され、大阪維新の会公認の現職、永藤英機氏(46)が再選を確実にした。
市長選は、永藤氏と無所属新顔の元堺市議、野村友昭氏(49)との一騎打ち。財政運営など維新による市政運営の評価が争点となった。
維新は、伸長した4月の統一地方選の勢いを市長選につなげようと、大阪府内の所属議員が永藤氏を支援。維新代表の吉村洋文知事や同幹事長の横山英幸・大阪市長のほか、日本維新の会の馬場伸幸代表らも応援に入って支持を呼びかけた。
堺市はコロナ禍からの景気回復が見込みより早かったことなどから財源調整用基金が増えて基金が枯渇しない見通しになった。こうした点を永藤氏は強調し、「持続可能な財政運営にした」と実績としてアピールした。
4年前にも永藤氏と接戦を演じた野村氏は「『財政が危機だ』とあおり、住民サービスを次々にカットした」と永藤氏を批判。自民や立憲民主などの地元市議のほか、共産系市民団体などが支援したが及ばなかった。(井石栄司)
- 【解説】
堺市長選は、竹山前市長が都構想に反対して「反維新」勢力の急先鋒となって以来、永藤氏も含め維新候補の負けが続いていた。その竹山氏が自身の政治資金の問題で辞職したことで行われた前回市長選では、今回と同じ永藤氏と野村氏の対決で、永藤氏が接戦を制し
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