天安門事件から34年、東京で抗議集会 「求めていたのは自由」
岩田恵実
東京都文京区本郷4丁目の文京区民センターでは、1989年に中国の民主化を求めた人々らが武力弾圧された天安門事件から34年の4日、天安門事件の犠牲者を追悼する抗議集会が開かれた。当時、運動の学生リーダーの一人だった周鋒鎖さん(55)は「私たちが求めていたのは民主主義と自由。とても平和的な活動だった」と話した。
当時、清華大学の学生だった周さんは民主化運動で学生らを指揮。事件後、指名手配された。現在は米国で中国の人権問題について取り組む民間団体を設立して活動している。
来日して集会に参加した周さんは当時学生たちが着ていた「民主自由」と書かれたTシャツや広場から去ろうとしていた学生が銃撃され、止血に使ったタオルなどを紹介。「『武力弾圧を忘れるな』と強調されるが、民主化を求めた過程も中国の歴史と未来において大事なことだ」と述べた。
また昨年、中国共産党の新型…
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- 【視点】
日本を含めたアジアの政府は、各国には民主化に向けたそれぞれの道とスピードがあり、民主化は自発的に発生するものでなければならないと論じます。そして自発的に起こった民主化は支援し、そうでなければ海外から民主化を強制すべきではないと。 こう
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