米WTI原油先物が1カ月ぶりの高値 OPECプラスの決定受け
ウィーン=寺西和男
主要産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスが4日の会合で原油の協調減産の延長などを決めたことを受け、週明け5日の原油先物市場は大幅に上昇している。国際指標である米WTI原油先物価格は前週末終値に比べ一時4・6%高い1バレル=75・06ドルと約1カ月ぶりの高値をつけた。
WTI先物価格は、4月初めにOPECプラスの一部のメンバー国が合計で日量約116万バレルの自主的な減産を決めたことを受け、4月中旬に1バレル=83ドル台まで上昇した。しかし、その後、世界経済の減速懸念などを受け、5月31日には終値で1バレル=68ドル台と2カ月ぶりの安値をつけていた。
OPECプラスは4日の閣僚級会合で、2023年末までの予定だった原油の協調減産の枠組みを24年末まで延長することで合意。OPEC最大の産油国サウジアラビアは7月に、追加で日量100万バレルを自主減産することも発表した。(ウィーン=寺西和男)
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