キーウの半数のシェルター使えず 施錠で避難者死亡を受け、一斉点検
ウクライナのカムイシン戦略産業相は4日、キーウ市内のシェルターを点検した初日の結果として、半数近くが使えない状態だったと明らかにした。同日、ツイッターに投稿した。
キーウ市では1日、ロシアによる空爆から逃げようとした34歳と9歳の母子を含む3人が、シェルターが施錠されていて入れず、死亡した。これを受けてゼレンスキー大統領は、全国のシェルターを点検するよう閣僚に命じていた。
カムイシン氏の投稿によると、初日に点検したキーウ市内の1078施設のうち、使える状態にあったのは597施設(55%)。122施設(11%)は開けられない状態で、359施設(33%)は使用に適さない状態だった。
初日の検査対象は学校内のシェルターが多かったため、使える状態の施設の割合が平均より高かったとみられるという。
キーウ市検察庁と警察は1日の被害を受けて、職務上の過失があったとして3日までに、シェルターがあった医療施設の職員と鍵を管理していた警備員の計4人を起訴した。
現地メディア「ウクライナ・プラウダ」によると、起訴された警備員の男は「ミサイルの破片は空襲警報から4分後に落下し、シェルターの鍵を開ける時間がなかった。シェルター内にはパソコンなどの貴重品があり、常時開けていられなかった」と説明しているという。
- 【解説】
6月1日キーウ、ロシアの攻撃ドローンが、新しく提供された防空システムによって撃墜され、東部近郊のリゾバ駅の近くの住宅街に落ちた惨事が起こりました。キーウ到着が少し遅れて、現場はすでに封鎖されてしまいましたが、近くの住民達がお花やオモチャを持
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