日経平均が一時3万2000円台、バブル後最高値更新 米株上昇受け

久保田侑暉
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 5日の東京株式市場で、日経平均株価は前週末2日の終値より一時500円超値上がりし、3万2千円台を超えた。取引時間中として、バブル期だった1990年7月以来の最高値を更新した。米国で前週に政府の債務不履行が回避され、市場に安心感が拡大。週末の米ニューヨーク株式市場で主要指数が大幅上昇した流れを引き継いだ。

 午前の終値は前週末より521円61銭高い3万2045円83銭だった。

 米国では、2日発表の5月の雇用統計で非農業部門の就業者数が市場予想を大きく上回って増加。一方で平均時給の上昇率が鈍化したこともあり、中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が13~14日に開く会合で利上げを休止する可能性が意識された。

 景気減速への懸念が遠のき、2日のニューヨーク株式市場では主要企業でつくるダウ工業株平均が700ドル超値上がり。週明け5日の日本市場も幅広い銘柄が上昇する展開となった。外国為替市場で1ドル=140円台前半の円安方向となっていることも輸出関連企業を中心に追い風となった。(久保田侑暉)

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