オリンピアンが部活指導 家電のヤマダ、陸上部員を全国の中学へ派遣

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吉村駿
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 群馬県高崎市に本社を置く家電大手のヤマダホールディングス(HD)は、オリンピアンを含む同社の陸上競技部員らを部活動の指導員として全国の公立中学校へ派遣する。今夏にも「YAMADAのブカツへGO!」と銘打つ事業を始め、来年には年間30カ所以上への派遣を目指す。

 生徒の指導を学校の教職員ではなく、外部のクラブや団体の指導者に任せることは、部活動の地域移行と呼ばれている。国が教職員の長時間労働の解消や、少子化による部員不足に対応するために進めている。

五輪や女子駅伝で活躍した選手も

 群馬県内に限らず、全国でも指導者が不足している地域があることを知り、ヤマダHDは指導員の派遣を決めた。同社ではこれまでも、陸上競技部員が全国で定期的に子ども向けの陸上教室や講演会をしており、指導法に関する知識や経験が豊富だった。

 指導員として派遣するのは、現役の部員やそのOBら。陸上競技部には、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)で毎年上位に入っている中長距離選手に加え、走り幅跳びやハンマー投げの選手も所属しており、各大会で活躍している。東京五輪の男子400メートルハードルに出場後、現役を引退した安部孝駿さん(31)も指導をする予定だ。

 指導員は派遣前に3カ月間の研修を受け、指導方法を学ぶ。生徒が運動を楽しむことを目的に掲げており、技術指導に加えて、スポーツ栄養学やケガ予防に関する知識も習得する。

■目標は24年に30カ所以上…

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