本人の同意なく「マイナ保険証」登録5件 自治体の事務ミス、解除
村井隼人
マイナンバーカードを健康保険証としても使う「マイナ保険証」について、厚生労働省は5日、本人が同意していないのに利用登録された事例が5件あったと明らかにした。自治体の事務ミスが原因で、解除する対応をとったとしている。
5日の参院特別委員会で、国民民主党会派の芳賀道也氏(無所属)のマイナンバーカードに関する質問に答えた。
同省によると、マイナンバーカードを保険証として使う際の利用登録で、自治体側が本人に意思を確認しなかったり、本人の意に反して行われたりした事例が複数確認されたという。
現行ルールでは、いったん利用登録されると取り消しは認められない。ただ、これらの事例は自治体が説明を省略するなどして、「本人の同意なく行われた」と判断。例外的に自治体が申し出た分を手作業で解除している。6月2日時点で解除したのは5件という。
こうした対応について、同省…