五輪マスコットのぬいぐるみ製造会社の前社長らに有罪判決 東京地裁
植松敬
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会マスコットのぬいぐるみの製造・販売に関して大会組織委員会の元理事に賄賂を渡したとして、贈賄罪に問われた玩具会社「サン・アロー」側の判決公判が6日、東京地裁(高橋康明裁判長)であった。判決は前社長の関口太嗣(たいじ)被告(50)と父親で元社長の芳弘被告(75)に対し、いずれも懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。
5ルートで計15人が起訴された一連の事件で判決が出るのは、紳士服大手「AOKI」の前会長ら3人、広告大手「ADKホールディングス」の元幹部2人に続いて3件目で、いずれも有罪となった。
判決によると、太嗣被告と芳弘被告は2017~19年、組織委元理事の高橋治之被告(79)=受託収賄罪で起訴=に、大会マスコット「ミライトワ」「ソメイティ」のぬいぐるみを公式商品として製造・販売するライセンス契約の円滑な締結や商品の販売促進を依頼。謝礼として、20年1月~21年4月に6回で計約224万円の賄賂を、共通の知人である松井譲二被告(75)=収賄罪で公判中=が代表を務めていたコンサルタント会社「アミューズ」に送金した。
売り上げの1.5%が賄賂に
判決は、太嗣被告と芳弘被告…
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