ロシア「大規模攻撃受けた」 反転攻勢?ウクライナはコメントせず

有料記事ウクライナ情勢

喜田尚
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 ロシア国防省は、ウクライナ東部ドネツク州と中南部ザポリージャ州のロシア軍占領地が4~5日、ウクライナ軍から大規模な攻撃を受けたと、5日に発表した。ウクライナ軍が六つの機甲大隊と二つの戦車大隊を投入し、ロシア軍の防衛ラインの突破を試みたが、撃退したとしている。ウクライナ側はこの発表に対しコメントしていない。

 一方、ウクライナ軍は4日、SNSに前線の兵士が次々と登場して口に人さし指を立てる動画と、「計画は静穏を好む。始まりを宣言することはない」とのコメントを投稿した。同軍は領土奪還をめざす本格的な反転攻勢に近く着手すると明言しているが、作戦を開始しても自ら公言しない考えとみられる。ロシア側が主張する4、5日の攻撃と同軍の反転攻勢との関係は不明だ。

 ロシア国防省は「敵の目的は前線の脆弱(ぜいじゃく)な部分を突破することだった」とし、「ウクライナ軍の兵士300人を殺害し、戦車16台、戦闘装甲車26台を破壊した」などとしている。

 同省はウクライナ軍から攻撃…

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