カエルにヘビに…絶滅危惧の生き物、高校生が次々発見 福岡の研究会
渕沢貴子
福岡市南区の姉妹高校、福岡第一と第一薬科大付属の課外活動「水中生物研究会」が、田んぼや水辺で生き物を探したり、学校で育てたりと活発だ。先日は顧問教諭が福岡県篠栗町の住宅地の外れでトノサマガエルを見つけた。ありふれたカエルと思いきや、実は福岡県では今や絶滅危惧種、環境省の分類でも準絶滅危惧種だ。県の担当者は「篠栗町での発見記録はなく、生活史が分かれば保全に役立つ」と期待する。
第一薬科大付属(福岡市南区玉川町)の一室には、ところせましと飼育ケースが並ぶ。ニホンヒキガエル、アカハライモリ、メダカ――。福岡と佐賀にまたがる脊振山系でつかまえたブチサンショウウオは、エサのワームをくわえて振り回していた。
熱心に世話をしている2年生の三角(みすみ)桃葉さん(16)は、いとおしそうにニホンヒキガエルを手に載せた。自宅では、中学生のときにペットショップで「一目ぼれ」したアカハライモリを5匹飼っているという。
同校と姉妹校の福岡第一が土…
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