ペンス前副大統領、米大統領選へ立候補届け出 トランプ氏の元最側近
米国のトランプ前政権で副大統領を務めたマイク・ペンス氏(63)が5日、2024年の大統領選への立候補を連邦選挙委員会に届け出た。前政権ではトランプ氏(76)の最側近だったが、次期大統領選では、すでに出馬を表明しているトランプ氏に挑むことになる。
ペンス氏は連邦下院議員やインディアナ州知事を歴任。16年の大統領選でトランプ氏から副大統領候補に選ばれ、翌17年1月から4年間、副大統領を務めた。
熱心なキリスト教徒で、福音派と呼ばれる宗教右派からの信頼が厚く、保守的な政治姿勢で知られている。副大統領のときには、当時の麻生副総理兼財務相との「日米経済対話」も担当した。
20年11月の大統領選で、再選をねらったトランプ氏が選挙結果を拒否するよう圧力をかけた際には、「自分に選挙を覆す権限はない」と拒んだとされる。
ペンス氏はその後もトランプ前政権の実績について「誇りに思っている」と繰り返し述べているが、近年はトランプ氏と距離を置いていた。
米メディアによると、21年1月の連邦議会議事堂襲撃事件をめぐり、トランプ氏は暴動を扇動した疑いが持たれているが、ペンス氏は今年4月、司法省の捜査のため証言に応じる意向を示した。
ペンス氏は自身の誕生日である今月7日、CNNのイベントに出席する予定で、同日にも公式な出馬表明をするとみられている。
共和党の大統領候補をめぐっては現在、多くの世論調査でトランプ氏が最も支持を集め、フロリダ州のデサンティス知事(44)が追う展開となっている。ペンス氏の支持率は数%にとどまっている。(ワシントン=合田禄)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら

アメリカ大統領選挙2024
民主党のバイデン氏が2期目を狙う。共和党では復権に向けトランプがリード [もっと見る]