米アップルは5日、仮想空間と現実空間を組み合わせて見ることができる複合現実(MR)端末「Apple Vision Pro(アップル・ビジョン・プロ)」を来年初めに米国で発売すると発表した。2015年に発売したアップルウォッチ以来、約9年ぶりの新たな分野の端末となる。「メタバース」と呼ばれる仮想空間分野の普及につながるか期待されている。
ビジョン・プロの端末では、現実の風景に仮想の映像や画像を重ねて見ることができる。アップルのデモでは、端末をつけると自分の部屋の風景の上にアプリのアイコンが表示され、映画や写真などを見る場面が紹介された。コントローラーは必要なく、目や手の動き、音声で画面内の操作ができる。端末上のダイヤルを回すと、現実空間と仮想空間の風景の見え方を調節できるという。
価格は3499ドル(約49万円)から。来年初めに米国で発売し、販売地域を広げていく。端末はケーブルでつながった外付けのバッテリーと共に使う必要がある。
デモによると、自然の風景の…
- 【視点】
2018年ごろから噂されていたアップルのヘッドセットがついに登場しましたね。9年ぶりの新端末ということもあり、ティム・クック氏のプレゼン中の「One more thing」には久しぶりにワクワクしました。Vision Proの特徴は、現実空
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