就職情報会社マイナビは6日、主催する大学生向けの就職活動に関するオンラインセミナーで社員が学生を装って質問する「サクラ」行為をしていたと明らかにした。リクルートが同様の行為をしていた問題が発覚したことを受けて社内調査を進めていた。

　マイナビによると、就活ノウハウが学べるセミナーなどで、社員が学生を装ってチャット欄に質問を書き込む事例があったという。質問が出ないときに代表的な質問例を書いたといい、セミナーの活性化や学生の理解を促す狙いがあったという。こうした行為は担当部署の管理職も把握していた。時期や全体の件数については確認を進めている。

　同社は「学生のみなさまにご不安をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメント。今後は適切な方法でのセミナー運営をしていくとしている。（田幸香純）