24年の世界経済成長率、最悪ケース0.3% 世銀、金融不全拡大で
ワシントン=榊原謙
世界銀行は6日、最新の世界経済見通しを発表した。先進国の金融不安が銀行の深刻な貸し出しの縮小(信用収縮)を招けば、2024年の世界の経済成長率は1・3%にとどまると推計した。こうした危機が世界中に拡大すれば、0・3%まで縮むといい、世銀は「世界経済は景気後退に陥る」と警告している。
世銀は、最も可能性が高いシナリオでは、24年の成長率は2・4%になるとしている。一方で、各地で進む急速な利上げで、多くの銀行が多額の含み損を抱えている実態もあると指摘。こうした銀行が貸し渋り、実体経済に悪影響を与えれば成長率は半減しかねないとした。
今年、米国では中堅銀3行が…
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