交流戦ならではのお得感? ヤクルト・川端慎吾の思考に触れた5打席

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 「追い込まれても、そんなに嫌じゃないというか。ファウルで粘ったり、なんとかできるっていう余裕が今はありますね」

 球速150キロを超える投手たちを相手にして、こんなことをさらりと言える打者はプロ野球の世界でもほんの一握りではないだろうか。

 東京ヤクルトスワローズ川端慎吾内野手(35)だ。

 その言葉が決して大げさでないことは、今季の数字が物語っている。

 38打数16安打で、打率4割2分1厘。三振はわずか三つだ(6日現在)。

 ほとんどが試合終盤の代打での出場。相手の勝ちパターンの救援投手らとの対戦が多い中で、この数字を残している。

 そんな代打の切り札は、今季初先発となった1日の北海道日本ハムファイターズ戦でも、貫禄の働きを見せた。

 3番・指名打者。試合の頭から出るのは、昨年6月24日以来だ。「全打席、代打のつもりで準備した」という35歳は、第1打席から全開だった。

 一回1死一塁で3球目を二塁内野安打。三回1死では初球を二塁内野安打にし、いずれも続く4番村上の打点をアシストした。

 七回2死満塁でも初球をとらえ、だめ押しの中前適時打。チームの連敗を12で止め、「3番だったので、ムネ(4番の村上)の前にランナーに出るのが仕事だと思っていた。それができてよかったです」と目尻にしわをよせた。

 試合の3日後、改めて日本ハム戦を振り返ってもらった。

 「いやー、なんか忙しく感じ…

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