「図書館職員、食べていけない」 協会が非正規職員の待遇改善求める
平賀拓史
全国の図書館で非正規職員の低い待遇が常態化しているとして、図書館関係者でつくる日本図書館協会(日図協)は、待遇改善などを求める文書を全国の都道府県知事や図書館を設置する市区長に送付した。
5月31日付で送付した文書では、非正規職員の賃金や労働条件を改善することに加えて、職員の雇用を更新する際にその職場での実績を考慮すること、十分な人件費を見込んで図書館の指定管理者を募集することなどを首長に求めている。
日図協によると、国内の公立図書館職員約4万人のうち、4分の3が非常勤や派遣などの非正規職員(2022年時点)。2019年に神奈川県で行った非正規職員の実態調査では、平均賃金は月13万5千円にとどまり、図書館での賃金を「主な収入源」と答えたのは全体の17・9%のみだったという。
6日に会見した日図協の植松…
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