学校のツバメと賃貸契約 たった2カ月の「3年7組」が幸せくれた
寺島笑花
長崎県諫早市にある県立西陵高校には、架空の「3年7組」がある。このクラスの生徒は毎年、2カ月ほどで「卒業」を迎える。
「久しぶりに見たら大きくなっとる!」「かわいいね~」。1日午後、掃除の時間。職員室横のベランダにある「3年7組」に生徒たちが集まってきた。
在籍するのは8羽のツバメ。まん丸の顔を出す6羽のヒナが、ぎゅうぎゅう詰めで小さな巣に納まっている。親が餌を運んでくると、一斉に黄色い口を大きく開き、ピーピーと愛らしい鳴き声をあげる。
ツバメの飛来は5年ほど前からで、毎年同じ場所に巣を作る。今年は3月中旬に来校。天井近くの壁にあった古い巣をリフォームし、4月18日に入居した。
「賃貸契約」に校長の決裁
学校は翌19日、ツバメと「…
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