TSMC、日本第2工場も「熊本で検討」 会長が会見で明らかに
半導体を受託生産する世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)の劉徳音会長は6日、株主総会にあわせて記者会見し、日本で計画する第2工場について、熊本県内に設ける可能性が高いと明らかにした。「現在建設中の(熊本)工場のそばで土地取得を検討している」と語った。
劉氏は、第2工場の建設について、日本政府と補助金などについて交渉中だと説明した。一方、製造する半導体の種類は「米国工場で最先端のものを作ることもあり、日本での製造は最先端の製品にはならない。多くの顧客も、前世代型の半導体が不足していると感じている」と語った。
TSMCは日本政府から最大4760億円の補助を受け、ソニーグループ、デンソーとともに、熊本県菊陽町に日本で初めての工場を建設中だ。第2工場をめぐっては、1月、TSMCの魏哲家・最高経営責任者(CEO)が建設する考えを表明していた。
台湾では、ドイツがTSMCに工場誘致を働きかけていると報じられている。劉氏は6日、ドイツへの工場進出についても「まだドイツ政府と補助金について交渉中で、最終決定したわけではない」と答えた。(石田耕一郎)
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