名古屋城「差別の象徴になるかも」 市の対応、市議会で批判相次ぐ
寺沢知海
名古屋城木造天守の復元とバリアフリー化を考える名古屋市主催の市民討論会で、参加した身体障害者に対し差別発言があった問題をめぐり、6日の市議会経済水道委員会で「リスクマネジメントができていなかった」などと市側の対応を批判する意見が相次いだ。
討論会は3日に名古屋市内で開かれ、約40人の市民が参加した。河村たかし市長も出席した。
討論会では天守最上階までのエレベーター(EV)設置を求めた車いすの男性に対し、EV不要の立場の他の参加者から身体障害がある人への差別表現の発言などがあった。市側は差別発言を制止できず、注意もしなかった。河村市長は5日の定例会見で制止できなかったことを謝罪した。
委員会では、議員からは「(…
- 【視点】
名古屋城問題。議論は尽くされていますが。 寸分違わぬ、木造天守による再現とはいえ、しょせんは現在つくる「複製」。 例えば、急階段には、当時はなかった「てすり」が必要になったり、消防法上の「消火器」の設置が必要になったりするのでは。
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