ロシアがウクライナへ侵攻を始めてから約16カ月で、長く膠着(こうちゃく)状態だった攻防が次の段階に進み始めた。ウクライナ軍は領土奪還を目指す本格的な反転攻勢への具体的な行動を開始した模様だ。ただ、前線などではロシア軍の防備も堅く、具体的な成果を得るには長い道のりになりそうだ。
反転攻勢のプロセスの始まりとみられるウクライナ東部ドネツク州と、中南部ザポリージャ州での戦闘は、ロシア軍が5日に発表。だが、ウクライナ側は一切言及しておらず、詳細は不明だ。
ロシア軍がウクライナ軍から攻撃を受けたと主張するのは、ロシア軍の拠点都市ドネツクから西約70キロのベリカノボシルカ付近と、ザポリージャ州東部ノボダリウカ。二つの地点は州境をはさんで約15キロの距離にある。
狙いは東部と南部の分断
いずれも両軍がにらみ合う前…

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