味も見た目も「ほぼウナギ」さらなる進化 元気の源・亜鉛は本家超え
土用の丑(うし)の日(7月30日)を前に、絶滅が危惧されているウナギを一切使わずに、その味や食感を再現した「ほぼうなぎ」の販売を、魚肉練り製品の製造販売会社「カネテツデリカフーズ」(神戸市東灘区)が今年も始めた。
同社によると、魚のすり身を原材料に、静岡県内のウナギのかば焼き工場でウナギと同じたれを使って焼き上げた。本物のような皮の見た目はもちろん、ふっくらとした食感や味もリアルに再現している。
ウナギが世界的に絶滅危惧種になっていることを受け、同社が2018年に開発。その後も改良を重ね、今年は新たに元気の源とされる亜鉛を、本物のウナギよりも多く配合した。滋養強壮に良いとされる山芋も身の中に混ぜるなど、進化をとげたという。
1パック898円。昨年に続き、「ほぼうなぎ」にパン粉をつけて揚げた「ほぼうなぎカツ」(同698円)もある。
公式オンラインストア限定で6日から販売が始まった。商品は6月27日以降に届く予定だ。昨シーズンは発売から3週間で完売する人気ぶりだったという。
同社の担当者は「骨の心配がほぼないため、子どもからお年寄りまで安心して食べられる。商品を通じて持続可能な資源の確保に貢献していきたい」と話している。(森直由)
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