中国、「警察拠点」閉鎖 英政府「中国出身者の威嚇、容認できない」

有料記事

ロンドン=金成隆一
[PR]

 英国のトゥゲンハート治安担当相(テロ対策など)は6日、中国が英国内に設けていたとされる「警察業務拠点」が閉鎖された、と議会で明らかにした。在英中国大使館は、これらの拠点が永久に閉鎖されたと英政府に伝えたという。

 中国の国外の「警察業務拠点」については、国際人権NGOの「セーフガード・ディフェンダーズ」が2022年に存在を指摘した。英警察当局は、ロンドンなどで複数の拠点を調べたが、中国当局の意向で違法な活動が行われていたことを示す証拠は確認していないという。

 それでも、トゥゲンハート氏は、拠点は英政府の許可なく設置されたものだと指摘。仮に活動内容が低調であったとしても、「その存在自体が、英国に安全と自由を求めた中国出身の人々を懸念させ、威嚇することになっただろう。容認できない」と批判した。

 トゥゲンハート氏の説明によ…

この記事は有料記事です。残り256文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません