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【詳報】ウクライナ侵攻75、6月6日~6月9日(日本時間)

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 ロシアのショイグ国防相は8日、ウクライナ中南部ザポリージャ州で同日未明に、ウクライナ軍の兵士1500人と装甲車両150台がロシア軍の防衛ラインを突破しようと試みたと明らかにしました。ショイグ氏は、ロシア軍が撃退したとしていますが、ウクライナ軍は領土奪還の反転攻勢への動きを強めています。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■6月9日(日本時間)■■■

23:55(ソチ17:55)

「現代的な兵器が不足」プーチン氏、異例の発言 現地報道

 ロシアのプーチン大統領は9日、ウクライナの反転攻勢に関連し、「確かに現代的な兵器が足りない」と報道陣に述べ、ロシア軍に高精度のミサイルや新しい戦車などが不足していることを認めた。タス通信が伝えた。プーチン氏が軍事面に関し、厳しい状況にあるのを認めるのは異例だ。

 一方で、「防衛産業は急速に発展しており、もちろん直面している課題は解決されると確信している」と述べ、生産体制の増強など改善を進めるよう促した。

23:50(ワシントン10:50)

米国、ウクライナに2900億円相当の追加軍事支援を発表 防空強化など

 米国防総省は9日、ウクライナに対する最大21億ドル(約2900億円)相当の追加軍事支援を発表した。防空強化のため、すでに提供している地対空ミサイル「パトリオット」用の追加ミサイルや、パトリオットよりも古い地対空ミサイル「ホーク」のほか、追加の砲弾や偵察用無人機などが含まれる。

 今回の支援は、米軍の在庫からではなく、今後企業から調達して提供する。

 昨年2月にロシアがウクライナ侵攻を始めて以来、米国によるウクライナへの軍事支援は計397億ドル(約5兆5300億円)以上にのぼる。

22:49(ブリュッセル15:19)

NATO、ロシアの欧州通常戦力条約からの離脱を非難

 北大西洋条約機構(NATO)は9日、戦車や戦闘機など通常兵器の保有上限を定めた欧州通常戦力(CFE)条約から離脱するロシアの決定を非難した。ロイター通信が伝えた。

 NATOは声明で、「条約から離脱するロシアの決定は、欧州と大西洋の安全保障に対する計画的で間接的な攻撃のうち、直近のものだ」と述べた。

 また、「ロシアの決定はさらに、政府が軍縮を無視し続けることを示している」とも加えた。

20:21(ザポリージャ州14:21)

ロシア軍が中南部の病院砲撃、職員2人死亡

 ウクライナのイエルマーク大統領府長官は9日、ロシア軍がウクライナ中南部ザポリージャ州の都市フリャイポレの病院に砲撃を加え、病院の職員2人が死亡したとSNSに投稿した。ほかに2人がけがをしたという。

■ロシア外務次官、日本大使呼…

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    クレ・カオル
    (フォトジャーナリスト)
    2023年6月10日3時56分 投稿
    【解説】

    本日、戦争犯罪調査団「Truth Hounds」に同行して、キーウからヘルソンへ向けて移動中、ミコライウに来ています。車で移動中にザポリージャー州の反撃攻勢について話しましたが、みんな暗い顔をしていました。 「反攻は必要だとわかってい

    …続きを読む
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