大学生の3割が使ったことがあり、大半は回答の正確さを確認して活用――。全国の学部生を対象に、教育研究者らが対話型AI(人工知能)の「ChatGPT(チャットGPT)」の利用状況を調べたところ、そんな傾向があるとわかった。様々な課題が指摘される中、問題点を避けつつ積極的に活用しようとする学生の姿がみられる。
調査を行ったのは、東北大の大森不二雄教授(高等教育論)らで作る研究チーム。「政府や大学は、学生の利用実態や意見をふまえてルール作りや活用法を議論すべきだ」との問題意識があったという。5月24日からインターネット調査サービスを使い、統計上信頼できる4千人に達する6月2日まで、学生からアンケートの回答を受け付けた。
何らかの形で「チャットGPTを使ったことがある」と回答した学生は全体の32・4%。男性の44・8%、女性の27・1%は利用経験があった。学部系統別でみると、理工農系の学生の利用が44・8%ともっとも高かった。人文・社会科学・教育学系は33・0%、医歯薬、看護、その他医療系は21・2%、その他は30・8%だった。
リポートなどの提出物を作成…
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