沖縄防衛局職員、移設抗議の男性に侮辱発言 「不適切な発言だった」

伊藤和行
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事をめぐり、防衛省沖縄防衛局非常勤職員の男性が、移設に抗議する市民に対し、「きちがい」などと侮辱する発言をしたことが分かった。防衛局は取材に発言内容を認め、「不適切な発言だった。大変遺憾」と述べた。

 発言があったのは、辺野古での埋め立て工事に使う土砂が搬出される本部港(沖縄県本部町)。6日午後2時ごろ、男性(59)が3人で土砂を積んだダンプカーの前をゆっくり歩く抗議行動をしていたところ、港内にいた防衛局職員に拡声機で言われた。その後、同じ職員が「通行妨害はやめてください」「常識もわからんね」「向こういけ」と発言したという。

 港は、沖縄本島東海岸にある辺野古と反対側の西海岸にある。2019年から、周辺で採取した土砂を港から船で辺野古まで運んでおり、市民が工事を遅らせるために抗議を続けている。港では警備員のほか、防衛局職員らも対応している。

 防衛局は「職員に対し適切な警備活動を行うよう指導を徹底するとともに、事実関係を確認のうえ、適切に対処する」とコメントした。(伊藤和行)

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