幅広い医療機関でコロナ対応「実感ない」 患者じわり増 移行1カ月
藤谷和広
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行して8日で1カ月となった。全国の定点医療機関からの報告では、国内の新規感染者数は緩やかな増加傾向が続いている。移行に伴い、幅広い医療機関でコロナ患者に対応するようになったはずだが、現場からは「負担の分散が進んでいない」との声も出ている。
「これから医師におつなぎします。このままお待ち下さい」
5日、東京都北区のいとう王子神谷内科外科クリニック。午後6時の診療時間終了後も、スタッフが患者からの電話対応に追われていた。新型コロナウイルスの陽性検査の結果の連絡や、その後の手続きの説明にあたっていた。
クリニックでは前日、かぜの症状を訴えていた35人を診察し、PCR検査や抗原検査を受けた19人のうち、12人が陽性だった。
「かぜの症状で、念のため検査をしてみたらコロナ陽性だったという人が、じわりじわりと増えている」と院長の伊藤博道さん(49)は話す。
5類移行後は、検査費用に自…
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