軽井沢の15人死亡スキーバス事故、運行会社長ら2人に実刑判決

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高億翔 角詠之
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 長野県軽井沢町で2016年、大学生ら15人が死亡し、26人が重軽傷を負ったスキーツアーバスの転落事故で、業務上過失致死傷罪に問われたバス運行会社「イーエスピー」(東京都)の社長ら2人の判決が8日、長野地裁であった。大野洋裁判長は、社長の高橋美作被告(61)に禁錮3年(求刑禁錮5年)、元運行管理者の荒井強被告(54)に禁錮4年(同)を言い渡した。

 事故は16年1月15日午前1時50分ごろ、町内の国道18号で発生した。バスは下り坂で時速96キロまで加速し、カーブを曲がりきれず道路脇の崖下に転落した。運転手(当時65)は事故時に死亡し、高橋被告ら2人が5年後、在宅起訴された。

 検察側は、運転手から「大型バスの運転に不安がある」と聞いたり、報告を受けたりしていたのに技量を把握しなかったと主張。死傷事故が起きる可能性を予想できたのに必要な訓練をしなかった結果、運転手がブレーキを的確に操作できず、事故が起きたとした。

 弁護側は、運転手に必要な技量はあったものの「ブレーキを踏まないような運転をするとは予想できなかった」と反論。高橋被告側は「運行管理は荒井に任せていた」、荒井被告側は「技量の確認は他の運転手に任せていた」などとし、刑事責任を否定していた。(高億翔)

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