1300万人の運命決める一発勝負 中国、史上最大の大学統一テスト

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北京=斎藤徳彦
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 中国で大学入試の統一テスト「高考(カオカオ)」が7日、全国で始まった。教育省によると、今年の受験者数は昨年より約100万人多い過去最高の1291万人。16~24歳の若者の失業率が2割に達するなか、より高学歴を目指す競争がますます激しくなっている。

 7日朝、北京の試験会場の一つとなった中国人民大学付属中学(中国の中等学校は高校も含む)では、運動服を着た受験生が試験開始の1時間以上前から、詰めかけた教師らの励ましを受けながら次々と会場へ入っていった。

 我が子を送る保護者らがチャイナドレスなどで正装するのも最近の流行だ。赤いドレスを着た保護者の謝勁氷さん(50)は、「子どもは3年間、本当に勉強で大変だった。この数日で解放されると思うと、胸が熱くなる」と語った。

 会場に取材に訪れていた報道陣だけで約100人にのぼり、社会の注目の高さを象徴している。

トップ校の門戸は上位0.05%

 高考は、中国で「運命を変える試験」と言われる。

 高考の受験者数は2018年…

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