トヨタ会長に「反対」推奨、18年ぶり株主提案 異例の株主総会
江口英佑 木村裕明
トヨタ自動車が14日に開催する定時株主総会で、投資家に影響力のある米国の議決権行使助言会社が豊田章男会長の取締役選任に「反対」を推奨している。トヨタによると、確認ができる2010年以降で初という。また、招集通知で確認できる範囲で05年以来となる株主提案が出されるなど、近年にない状況となっている。
豊田氏の選任に反対したのは、米グラスルイス。5月、取締役の候補者10人について「十分な数の独立した社外取締役がおらず、客観性や独立性、適切な監督能力について重大な懸念を抱いている」とし、その責任は取締役会議長の豊田氏にあるとした。
トヨタ側が、独立社外取締役として選任案に盛り込んだのは4人。グラスルイスは、このうちトヨタと取引関係にある三井住友銀行の大島真彦副会長は「独立していると言えない」と指摘。3人では、東京証券取引所が定める「3分の1以上」の基準を満たさないと主張している。
トヨタ側は「東証の基準は満…