109、百軒店…道玄坂エリアを「街並み再生」 東京都が整備方針
東京都は7日、渋谷区の道玄坂2丁目エリアを「街並み再生地区」に指定した。渋谷駅前で続く再開発の一環で、新たな歩行空間や文化施設・宿泊施設などの誘致を掲げる。
都都市整備局によると、指定されたのは、道玄坂と文化村通りの一帯の約8・5ヘクタール。スクランブル交差点やハチ公広場に面し、地区内にはファッションビル「109」など渋谷を代表する施設がある。飲食店やホテルが集まる「百軒店(ひゃっけんだな)エリア」もあり、にぎわいの拠点となっているが、建物の老朽化が課題となっている。
整備方針では、建物の建て替えにあわせ、回遊性向上のための貫通通路の整備▽最先端のエンターテインメントなど文化発信施設の誘致――などを掲げる。今後、渋谷区が地権者らと協議しながら詳細な地区計画をつくるという。
街並み再生地区は、2003年施行の都の「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」の「街区再編まちづくり制度」に基づくもので、土地の有効活用ができていない市街地などの再整備が対象。行政が整備方針を早期に示し、都市計画に基づく容積率などの規制緩和を行うことで再整備を促進する。(土舘聡一)
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- 【視点】
金太郎飴みたいな再開発はやめてほしい。渋谷に愛着をもつ者として。土地がもつ歴史、文化、個性、味わい、熱量を大切にした開発を考えてほしい。そういうものがない、「取り替え可能な町」には、いくら便利であっても、愛着は湧かない。愛着が湧かない町には
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