保育士2人、1歳児の口に無理やり食事押し込む 「人手不足」と釈明

富永鈴香
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 水戸市認可保育所の1歳児クラスで、保育士2人が子どもの口に食事を押し込んだり、体を寝かせたまま水を飲ませたりしていたことが、市への取材でわかった。市はこれらの行為について、不適切な保育だったと認め、職員が園に出向いて保育の様子を確認するなどしている。

 市によると、不適切な保育が行われていたのは、同市米沢町の「さんさん保育園」(皆川鉄雄園長)。今年4月~5月上旬ごろ、女性保育士2人が、子どもの口に食事を押し込むようにして無理やり食べさせたり、寝かせたまま水を飲ませたりした。1歳児クラスには11人の子どもが通っているが、けがをした子はいなかった。保育士は4月に採用されたばかりだという。

 同園は今月上旬、緊急の保護者会を開き、「人手不足で余裕がなかった」などと釈明した。他の保育士にも1歳児クラスを担当させ、2人の保育士には厳重注意をした。

 市は今後、同園に改善計画の提出を求める。朝日新聞は同園に電話で取材を申し込んだが、「応じられない」との回答だった。(富永鈴香)

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