生成AI(人工知能)のChatGPT(チャットGPT)が手がけた科学論文は、現時点では99%が検知可能だ、とする研究成果が8日、学術雑誌に発表された。チャットGPTの作った論文にはいくつかの特徴があるという。
作文の得意なチャットGPTは、データとともに「このデータを使った科学論文形式のリポートを書いてください」などと打ち込めば、数十秒でリポートを書き出してくれる。下書きとして活用する期待も高まる一方、チャットGPTを使用したことを明示せずに提出された場合は、盗用などの不正にあたるとして注意を呼びかける学術誌や研究機関もある。
このため、こうしたAIが使われていないかを検出するツールの研究も進んでいるが、これまで科学論文に特化して見分けるツールはなかったという。
そこで米カンザス大学のチームは「段落の複雑さ」「頻出語句」などに注目し、チャットGPTとは異なる言語AIを使って、チャットGPT製の論文かどうかを調べられないか研究した。
2023年3月までの約半年間に米科学誌サイエンスに掲載されたパースペクティブ(見解)という種類の論文64本と、同じトピックについてチャットGPTに「300~400語の要約をお願いできますか」と頼んで作成した128本の論文について、検出用のAIに学習させた。
その結果、チャットGPTの…