中・ロ軍機が日本の防空識別圏を共同飛行 過去最多の24機か
中国軍機とロシア軍機が6、7の両日、日本の防空識別圏に進入し、長距離にわたる共同飛行をした。中ロはこれまでも共同飛行を繰り返してきたが、同時に飛行した機数は過去最多。東アジアの緊張が高まるなか、防衛省は両国による示威行動だったとみている。
防衛省によると、6日午前から午後にかけ、東シナ海から日本海に進んだ中国の爆撃機2機が、日本海でロシアの爆撃機2機と合流し、東シナ海まで共同飛行した。中国の戦闘機とみられる2機も合流し、中国方面に抜けた。
7日も午前から午後にかけて、中国方面から飛来した中ロ爆撃機4機が沖縄本島と宮古島の間の空域を往復。両国機が中ロ各方面に抜けるまで、戦闘機などとみられる計18機も途中、合流と離脱を繰り返した。いずれも自衛隊機が緊急発進して確認し、領空侵犯はなかった。
中ロの長距離にわたる日本周辺の共同飛行は、計4機が同時に飛行した2019年7月以降、6回目。昨年11月にあった前回の共同飛行はそれまでで最多の計8機だったが、今回の一連の共同飛行は3倍の計24機が参加したと推定されるという。政府は中ロ側に対し、外交ルートで「重大な関心」を表明するとともに「重大な懸念」を伝えた。松野博一官房長官は7日の会見で「我が国に対する示威行動を明確に意図したもの」と指摘した。(成沢解語)
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