チームはよく生きものに例えられる。まもなくシーズンの折り返しを迎えるJ1でおもしろいのがサガン鳥栖だ。
力をつけて変化していく様を追うのは楽しい。
5月初めに横浜F・マリノス、川崎フロンターレに連敗したが、そのあとのここ5戦を3勝2分け。9位につける。ビッグネームはいないが、力を束ねて小気味良いサッカーをする。
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サッカーを30年以上にわたって取材してきた潮智史記者が独自の視点でつづるコラムを連載でお届けしています
志向するのは攻めだ。川井健太監督(42)は「1点取れば、2点目を取りにいきたい」と話している。
ボールを奪い返すと、ボールを持つ味方を次々に追い越してゴールへと向かう。
サッカーを知れば知るほど、攻守のバランスを保つとか、リスク管理とか言いがちだが、まずは自ら仕掛けることにエネルギーを注ぐのだ。
その象徴のような選手がMF…