J1最高コスパの鳥栖 際限なき攻撃支えるMFと2人の師の出会い

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潮智史
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 チームはよく生きものに例えられる。まもなくシーズンの折り返しを迎えるJ1でおもしろいのがサガン鳥栖だ。

 力をつけて変化していく様を追うのは楽しい。

 5月初めに横浜F・マリノス、川崎フロンターレに連敗したが、そのあとのここ5戦を3勝2分け。9位につける。ビッグネームはいないが、力を束ねて小気味良いサッカーをする。

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サッカーを30年以上にわたって取材してきた潮智史記者が独自の視点でつづるコラムを連載でお届けしています

 志向するのは攻めだ。川井健太監督(42)は「1点取れば、2点目を取りにいきたい」と話している。

 ボールを奪い返すと、ボールを持つ味方を次々に追い越してゴールへと向かう。

 サッカーを知れば知るほど、攻守のバランスを保つとか、リスク管理とか言いがちだが、まずは自ら仕掛けることにエネルギーを注ぐのだ。

 その象徴のような選手がMF…

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    中川文如
    (朝日新聞スポーツ部次長)
    2023年6月9日17時15分 投稿
    【視点】

    攻撃が詰まり気味になれば、時に持ち場を離れ、前にポジションを取ってパスを引き取る。 球際に強く、ボールを奪う回数も多い。インターセプトしたボールをワンタッチでそのまま前線の味方へ、すーっとパスを通す。 そして、90分間、ゲームに関わり続

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    潮智史
    (朝日新聞スポーツ部記者=サッカーなど)
    2023年6月9日17時15分 投稿
    【視点】

     J2、J3を見ても、おもしろい選手を発見することはよくあります。改めて思うのは、人と時との巡り合わせです。  才能があったはずなのに、消えていくアスリートはたくさんいます。本人次第なのは確かなのですが、どんな指導者に出会えるかはとても大切

    …続きを読む