「米国は中東にとどまる」 サウジ訪問の国務長官、中国へ警戒あらわ

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エルサレム=高久潤 ワシントン=下司佳代子
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 米国のブリンケン国務長官が6~8日、サウジアラビアを訪問した。サウジの国政を実質的に取り仕切るムハンマド皇太子と会談したほか、アラブ諸国の外相会合にも出席。米国は中東で存在感を増す中国を警戒しており、この地域への米国の継続した関与を印象づけるとともに、近年ぎくしゃくするサウジとの関係再建の糸口を探っている。

 「米国はこの地域にとどまる。そして、可能な限り明るく強い中東の未来を築くため、みなさんとの連携に深い努力を続ける」

 サウジの首都リヤドで7日、ペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)の外相会合に参加したブリンケン氏は冒頭、こう強調した。会合では、安全保障や経済面での協力拡大が話し合われた。

 ブリンケン氏は6日深夜~7日にはサウジ西部ジッダで、ムハンマド皇太子と会談した。米国務省によると、両者は中東内外の地域安定や繁栄に向けた連携を確認。内戦が続くイエメン情勢やクリーンエネルギー分野での技術協力についても協議した。

自立を模索するサウジ、ぎくしゃくする対米関係

 ブリンケン氏は、戦闘が続く…

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