NHK会長が衆院総務委で謝罪 「ガバナンス上あってはならぬこと」
中沢絢乃
NHKが今年度予算で未認可の配信業務に絡む不適切な支出を決定していた問題で、NHKの稲葉延雄会長は8日、衆院総務委員会で「公共放送のガバナンス上あってはならないことだと思っており、大変深刻に受け止めている。業務を総理する会長として、改めておわびを申し上げるとともに、再発防止に全力で取り組んでまいりたい。誠に申し訳ございませんでした」と陳謝した。
立憲民主党の奥野総一郎氏の質問に答えた。今回問題となった支出は、業務として認められていない衛星放送(BS)番組のネット配信を巡る関連費用で、一部の理事などが稟議(りんぎ)書を回す形で決定したとされる。稲葉会長は「稟議のあり方など経営の意思決定の仕組みにあいまいな点があったために、誤った形での意思決定がなされそうになったことが最大の問題点。こうしたガバナンスの不備を是正することがまず重要」と言及した。
稟議には、役員では当時副会…