校庭を金属探知機で調べたら…クギ以外も続々 鉄筋、空き缶、蛇口も
東京都杉並区立小の校庭で4月、転んだ児童が地面から頭を出していた釘にひざを打ちつけ、大けがをした事故を受け、区教育委員会は区立小中学校の校庭などで金属探知機による調査を進めている。これまでに見つかった釘、ペグ(杭)は約8500本。それ以外にも、地中に埋まっていた金属ごみが大量に見つかる事態になっている。
事故は4月13日、区立荻窪小の校庭で発生。体育の授業で鬼ごっこ中、走っていた児童が転倒。地面から数ミリ突き出ていた釘の頭部に左ひざをうちつけ、十数針縫う大けがをした。この釘は、運動会や体育の授業で白線を引く際の目印などに用いるため、打ち込まれたものとみられている。
事故は5月11日に表面化し、直後に区立学校などで教職員が目視の点検を実施。区教委は同月17日から、業者による金属探知機での点検を各校で進めている。区教委によると、発見された釘やペグは、今月7日時点で計8520本(57校・園)にのぼった。
探知機が発見したのは、それだけではない。鉄筋、ボルト、パイプなどの建築材に加え、缶コーヒーとみられる空き缶や水道の蛇口も出てきた。28校で計1354点(7日時点)に達する。
■なぜこんなに金属が?…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら