高濃度PFAS検出の女性「水道水避けるように」 都に相談400件

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藤田大道 土舘聡一
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 有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)について、東京・多摩地域で市民団体が独自に調べた結果が明らかになった。8日に団体が立川市内で開いた記者会見には、血液検査に協力した市民も同席。約30年国立市に住む浜みゆきさん(70)は「子どもへの影響が特に心配」と話した。PFASがどの程度健康に影響があるかはまだ明らかではないが、住民からは行政による血液検査を求める声も上がる。東京都は「国が対応指針を示していない」として調査には消極的な姿勢を示す一方で、健康影響などを示すよう国に要望している。(藤田大道、土舘聡一)

 調査に参加した西東京市の女性(74)は、「結果を見るまで、自分には関係ないと思っていた」と話す。

 今年の年明けごろ、今回調査した市民団体の活動に加わっている友人から調査への協力を依頼された。当時、「PFAS」という物質名は報道などで何となく知っていた。2月、「健康診断くらいの軽い気持ち」で採血した。

 約2カ月後に知らされた結果は驚きの数字だった。

立川市の病院が「PFAS相談外来」を設けたところ、受診者や問い合わせが相次ぎました。都が設けた窓口に寄せられた相談は、5月末までの1カ月で約400件に上ります。

 PFAS関連の中でも代表的…

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