群馬県庁に外資コンサル「アクセンチュア」が入居 庁舎を有効活用
川村さくら
外資系コンサルタント企業「アクセンチュア」が5月末に県庁30階に入居した。県によると、地方自治体の庁舎に民間企業が入るのは全国初だという。8日に開所セレモニーがあり、江川昌史社長や山本一太知事らが出席した。
「アクセンチュア・アドバンスト・テクノロジーセンター前橋」と名付けられたオフィスでは5月29日から約30人が勤務。ITインフラの整備などに特化した拠点として設置された。
江川社長は「感無量です。県庁に入ることで情報の入り方や地元企業との連携の度合いが異なると思う」と期待を込めた。山本知事は「巨大庁舎を有効活用するためのプロジェクトの一環として実現した。いろいろなコラボをして新しい価値を生み出していけたら」と意気込んだ。
県庁30階の264平方メートルの空きスペースについては、昨年12月に県が入居者を公募した。同社からのみ応募があり、年1054万円で3年契約を結んだ。同社は東京のほか、札幌から熊本まで全国各地に拠点を持っており、今回は前橋市と仙台市、名古屋市に新たに設置した。(川村さくら)